11月23日(土)の『世界一受けたい授業』は、「インフルエンザ予防法について」
国立感染症研究所の長谷川秀樹先生が教えてくださいました。
インフルエンザ最新予防法
インフルエンザウイルスをほぼ100パーセント撃退する液体は?
手洗いはインフルエンザ予防に有効です。
さらにエタノールで手を消毒すると、ほぼ100%インフルエンザウイルスがなくなります。
全面に吹きかけてもみこめばOK。
インフルエンザウイルスはエタノールに非常に弱いので、国立感染症研究所はエタノールを水で70%に薄めたものを霧吹きに入れ、自家製消毒液として使用しています。
うがいはインフルエンザ予防になる?
うがいは、さほど予防にはなりません。
ウイルスは喉に侵入して数十分のうちに感染してしまうので数十分おきにうがいするのであれば効果がありますが、1日に数回のうがいでは効果がありません。
※ うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。
と記載されています。
参考 首相官邸ホームページ(季節性)インフルエンザ対策
うがいのかわりに飲み物をこまめに飲むことをオススメします。
(喉を常に潤わせることで喉の粘膜の免疫力をアップさせるため)
マスクの着用はインフルエンザ予防になる?
一般的なマスクだとインフルエンザウイルスは網目よりずっと小さいので、咳は防いでもウイルスを防ぐ効果はありません。
ただし、すでにかかっている人は他の人にうつさないようマスクが必要になります。
・一度外したら捨てる
・表面は触らない
ことを心がけましょう。
予防接種について
・ワクチンの効果は約半年
・高齢者(65歳以上)の発症リスクを約45%防ぐ
・高齢者(65歳以上)の死亡リスクを約80%防ぐ
普段の生活で取り入れられる方法
加湿
湿度が40%以下になると咳のしぶきの水分が蒸発して軽くなり、ウイルスがその場で長く舞い続けるので感染する危険性が高くなります。
加湿器がない場合は湯船にお湯を張って扉を開けておきましょう。
また、空気がこもるので、こまめに換気することも重要です。
ドアを開ける時
みんなが触るドアノブはウイルスが付着している可能性があるので、直接手に触れずに肘で押したりティッシュを使ったりしましょう。
ビタミンC
風邪をひいた時はビタミンCを摂取すると良いというのは科学的根拠がありません。
過剰な摂取は下痢や胃腸障害を引き起こしかねないので気をつけましょう。
歯みがき
インフルエンザはウイルスが気道の粘膜にはりついて増殖を繰り返して発症します。
気道は元々たんぱく質のバリアで守られていますが、歯垢などで口の中が汚れていると悪玉菌が発生。その菌が酵素を出してバリアを壊してしまうので
ウイルスが貼り付きやすくなってしまいます。
最近は就寝中に増殖するので朝起きたときの歯磨きは重要になります。
緑茶
インフルエンザウイルスに緑茶エキスを入れると緑茶のカテキンによってウイルスの活性化を抑制し、死滅させます。
ヨーグルトスムージー
鼻、喉、胃、腸は共通の免疫システム持っているので、腸を整えれば粘膜全体が正常に働き喉を守るので、インフルエンザにかかりにくくなります。
・飲むヨーグルト
・キウイフルーツ
・バナナ
ミキサーに材料を入れてかき混ぜるだけ
◇ヨーグルトの乳酸菌が腸の善玉菌を増やす
◇バナナやキウイフルーツの食物繊維が善玉菌のエサになる
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