8月3日(土)『サタデープラス』の特集は「間違いだらけの熱中症対策」
熱中症予防のための対策や熱中症の応急処置を大谷クリニック院長の大谷義夫先生が教えてくださいました。
夏の暑さに関するクイズ
猛暑日の定義とは?
最高気温が35℃以上の日。
東京オリンピックのマラソンコースでのアスファルトの熱さ対策は?
太陽光を反射する特殊な塗料でコーティング。太陽の光の中でも熱の原因となる赤外線をカットすることで一般の道路より8℃低くなります!
熱中症対策に効果的な日傘のさし方は?
できるだけ低い位置でさしましょう!日傘をさすポイントは”どれだけ空を大きく隠せるか”
低い位置で日傘をさすと、浴びる紫外線量は少なくなり、熱中症のリスクも減らせます。
熱中症の予防に有効な飲み物は?
熱中症予防には血液量を増やすことが重要!たんぱく質が豊富な牛乳を飲むことによって循環する血液量が増え、汗がかきやすくなり、体温調節をしやすくなります。
また、緑茶、紅茶、コーヒーにはカフェインが含まれており、水分を排出する利尿作用があります。
飲むならカフェインを含まない麦茶がオススメです。
※ただし、熱中症の予防であればたんぱく質を含む牛乳がベスト
熱中症予防になる水分のとり方は?
5℃から15℃の冷水は、胃腸を刺激して水分の吸収率をアップさせます。また体温も一緒に下げるのでダブルの効果で有効なのです。
熱中症予防に効果的な水の飲み方
一気に大量に飲むと汗や尿で喪失してしまうので、1時間に100cc程度を目安にしましょう!
夏場は1日1.5リットル程度の水分補給をすることで血液内に一定量の水分が保てます。
ビールは脱水症状のおそれ?
ビールの利尿作用は非常に強く、1リットル飲んで1.1リットル水分が排出されると言われています。
汗をかいたときの熱中症予防は?
すぐにふき取らず、そのまま放置しましょう。
汗をかくことは体温を下げる効果的な方法。そのままにしておくことで汗が蒸発するときに気化熱で体内の熱を放出し、体温が下がるのです。
必要以上に汗をふき取ると熱を外に逃すことができずに体温が下がりにくくなってしまいます。
汗をかいたときは濡れたタオルでふいて肌を少し濡らすことで蒸発時に体温が下がります。
かくれ脱水チェック
手の甲の皮膚をつまんで放します。戻るのに2秒以上かかると危険。
手の甲は皮膚の弾力性が分かりやすいので、脱水症状を起こし水分が少なくなると弾力性が弱くなります。
かくれ脱水のサインが出たら
すぐに200cc程度の水を飲み、それでも症状が改善しなければ医療機関を受診しましょう!
熱中症の応急処置
熱中症を疑う症状
□吐き気
□めまい
□大量の発汗
□寒気
応急処置1 まずは意識確認
意識がない場合
呼びかけに反応がなければ救急車を呼びましょう。
意識がある場合
意識があり緊急を要さない場合は日陰など涼しい場所へ避難します。
室内…クーラーがきいた場所
屋外…木陰で風通しがいい場所
応急処置2 服をゆるめる
服をゆるめて楽な状態にします。
応急処置3 身体を冷やす
氷袋などで身体を冷やします
効果的に冷やせる身体の3ヵ所
①首の横
②脇の下
③脚のつけ根
太い静脈が流れている場所を冷やすと大量の血液を体内に戻し、体温を下げるため、とても効果的です。
応急処置4 水分補給
脱水時にはスポーツドリンクで水分補給しましょう。
汗で失われた塩分や水分吸収を促進する糖分が含まれているので、脱水時に最適です。
ミネラルウォーターの過剰摂取に要注意
脱水時に大量の水を一気に飲むと危険です!
発汗時には水分と塩分が失われますが、塩分を補給しないまま水分ばかり摂取すると、低ナトリウム血症(水中毒)になってしまいます。
低ナトリウム血症は重症の場合、呼吸困難や意識障害を引き起こすこともあります。
日射病と熱中症の違いは?
日射病
屋外で強い直射日光を浴びて発症。
熱中症
高温の環境で起きる健康障害の総称で、屋外でも屋内でも発症する。
番組で紹介された暑さ対策グッズ
ネッククーラーmini
つけた瞬間に-13℃を体感できるネッククーラーminiの登場です!
真夏に外出すると、照りつける太陽と熱で汗がダラダラ。タオルで拭いても全然汗はひきません。 こんな時体温を効率的に下げるには、リンパ節や動脈を冷やすのがオススメです。
【ネッククーラーmini】は首筋にある動脈を冷やし、 冷たい血液を体内に循環させることによって、体温を下げるアイテムです。
冷たいプレートが首を両側から冷やします。氷やペットボトルなどと違い、溶けたりぬるくなったりしないので、炎天下でもひんやりが継続します。 首に装着するタイプで両手が空くので、警備や作業にもピッタリです。
暑い中でも仕事や買い物で外出しなくてはいけない人におすすめのアイテムです!
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