8月31日(土)『サタデープラス』の特集は「秋の抜け毛を防げ!残暑の正しい髪&頭皮ケア」
髪のスペシャリスト、毛髪診断士の本山典子さんが頭髪ケアについて教えてくださいました。
髪と頭皮についてのトピックス
秋は最も抜け毛が増える時期
紫外線、皮脂の分泌増加、エアコンによる乾燥などでダメージを受けた夏の髪は抜け毛などのトラブルが起こりやすくなっています。
洗髪について
頭皮に負担が少ないシャンプー回数は?
1日に1回洗いましょう!かつてのシャンプーは洗浄力が高く、洗い過ぎは頭皮を傷めると言われていましたが、現在は肌へのダメージが軽減されたので毎日シャンプーしても大丈夫!
むしろ夏の皮脂汚れは髪にとって大敵なのです。
髪にいいシャンプーの時間帯は?
夜寝る前に頭皮をキレイにするのが重要。
夜10時~深夜2時の新陳代謝が活発になるゴールデンタイムに髪も成長しますが、毛穴が汚れていると美しい髪が育たないのです。
夜シャンプーで頭皮の汚れを落とすと、毛髪細胞が活発に成長しようとしてくれます。
朝シャンはNG
・夏の強い紫外線から頭皮を守る皮脂を洗い流すので、 紫外線ダメージが大きくなってしまいます。
・朝シャンをする男性の約80%が脱毛傾向にあると言われています。
トリートメントの正しいすすぎ方は?
すすぎ残しは頭皮のトラブルの元になるので、しっかり洗い流すようにしましょう。
大量につけるのも洗い残しの原因になるので気をつけましょう。
すすぎ残しは、かゆみやフケなどの原因になります!
すすぎの目安
髪の間に入れた手にぬめり感がなくなるまですすぎましょう。
トリートメント・リンス・コンディショナーの違い
*リンス
表面をコーティングし、髪のすべりをよくします
*トリートメント
髪の内部に成分を浸透させるので、髪の補修や質感のコントロールに適しています
*コンディショナー
リンスとトリートメント両方の機能を持っています
髪の正しい洗い方
ブラッシング
髪を洗う前にブラッシングすると髪に着いた余計な汚れが落ちやすくなります。
さらに、血行が良くなるのでシャンプーの効果が上がります。
髪を洗った直後の塗れた状態でのブラッシングは髪が傷つきやすく、切れ毛の原因になるのでNGです
シャンプー
シャンプーでは髪ではなく頭皮を洗います。指の腹で毛穴の汚れを外に押し出すイメージで。
髪のキューティクルがはがれてしまうので、シャカシャカひっかき洗いをするのはNGです
すすぎ
シャンプーを1分したらすすぎを2分する…シャンプーが残ると、ふけ・かゆみ・臭いの原因になるので、すすぎはシャンプーの倍の時間かけてしっかり行いましょう
コンディショナー
トリートメントやコンディショナーは油分で出来ているので、手で温めると髪に浸透しやすくなります。
また、シャンプーのように頭皮ではなく毛先につけます。
最後はしっかりすすぎましょう!
髪を乾かす
自然乾燥?ドライヤーを使う?
濡れた髪は一時的に髪が弱くなり、切れたり抜けたりしやすくなります。
さらに髪が濡れていると頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、炎症やかゆみを起こすことも。
自然乾燥ではなく、ドライヤーで乾かす事が重要です。
短髪の場合もドライヤーを使った方がいいの?
髪が濡れた状態だと雑菌が繁殖し臭くなります。
特に男性は多量の皮脂と菌で強烈なニオイになってしまうのでドライヤーで乾かすようにしましょう。
ドライヤーの使い方
近距離で乾かすとオーバードライ状態になるため髪がパサつき切れやすくなってしまうので、少し離して使います。
1.濡れている髪はタオルでこすらずにポンポンと叩くような感じでタオルドライします
2.髪から20cm離した位置をキープし、根元からパラパラと下から上に持ち上げて乾かします
3.雑菌が増えるので頭皮から乾かすようにします
4.上から下にドライヤーをかけるとツヤが出やすくなります
5.仕上げは冷風で髪のキューティクルを引き締めます
白髪について
白くなった髪の毛はどうなる?
ストレスなどが原因で生えた白髪は、ストレスから解放されると黒髪に戻ることもあります。
髪の毛は元々白いのですが、そこにメラニン色素が加わり黒色になります。
ストレスなどでメラニンを作る機能が低下すると白いまま生えるのが白髪の正体。
つまりストレスを取り除くメラニンの働きが回復すると黒髪に復活する可能性があるのです。
白髪は抜くと増える?
毛根はそれぞれ独立しているので、白髪が隣にうつることはありません。
ただし、白髪を抜くと毛根の細胞を傷つけ変形した毛が生える原因になるので白髪は抜かずに根元でカットしましょう。
まとめ
紫外線や乾燥で今の時期は髪や頭皮にもダメージが及んでいるのですね。
正しいケアで健やかな髪と頭皮を保てるように心がけたいです。